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NOTE
2020.08.07
(事故概要)
治療終了し、相手方共済より示談提示を受けている段階
70歳女性/約半年通院/配偶者が退職しているため家事従事者の休損なしで提示
(相談内容)
保険代理店さん経由で、契約者が相手方共済から示談の提示を受けたが、金額として適切なのか検討してほしい、との相談をうけました。
(方針と経過)
相手方の共済は、示談金額の提示額が裁判基準よりかなり低く、同様の提示を以前から行っており、任意交渉での解決では十分な賠償額の獲得は困難であると考えていました。
ですので、交渉当初より、訴訟提起か紛争解決センターへの申立てのうえで話し合いを行う予定であると告げたうえで損害資料の準備と交渉を平行して行っていきました。
示談の提示を検討していくと、慰謝料の金額が低いだけでなく、配偶者が高齢で退職しているという理由で家事従事者の休業損害が算定されていませんでした。
配偶者の方の退職後のお仕事や収入状況について、資料を準備して、依頼者が他人のための家事を行っていることの根拠づけを行いました。
当初の提示額がかなり低かったことと相まって、最終的には慰謝料と主婦休損合わせて60万円強の増額で示談が成立しました。
(ポイント)
保険会社や共済によって、提示する賠償額に大きな幅があります。任意交渉での充分な賠償が望めない会社との交渉に時間をかけることは無意味です。当初から法的な手続きを念頭に解決策を考えることが必要な場合もあります。
群馬県高崎市飯塚町1124番地
増田法律事務所(弁護士事務所)
弁護士 増田泰宏